先に結論から書きます。エアロバイクを漕ぎながらの「ながら仕事」は、負荷を軽めにすれば実際にできます。ただし何でもできるわけではありません。
私は2021年2月1日から7月28日までの181日間、ほぼ毎朝30分以上エアロバイクを漕ぎました。運動時間を作るために、仕事の時間もエアロバイクに充てました。
メール返信・資料の読み込み・音声だけの定例会議・単純作業のExcel入力は問題なくこなせました。一方で、細かいタイピングが続く長文の執筆、複雑な数式を組むスプレッドシート作業は、漕ぎながらだと明らかに質が落ちました。
以下、実際に何をどうやって試したか、数字も含めて詳しく書きます。
検証環境:使ったバイクと机

・折りたたみができる、クロス型タイプ
・ポイントは大きなデスク付き
・メーカーはアルインコ(現在は終売)
最初は足踏み式のステッパーで、立ちながら仕事をしてたのですが、重心がブレてキーボードを打つのも難しかったので、机付きエアロバイクを購入することにしました。
実施期間の内訳と実測データ
仕事をしていた時の心拍数を腕時計型デバイスで記録し、あわせてその日にできた作業内容と、作業の質を体感でまとめます。
| 主な作業内容 | 作業の質(5段階) | 心拍数(目安) |
|---|---|---|
| メール処理、資料読み | 5 | 25~30 |
| 聞くだけの会議 | 4 | 25~30 |
| 資料作成 | 2 | 18〜22 |
| 複雑な作業 | 1 | 15 |
息が切れない程度の運動負荷で、仕事をするのが大前提です。そのうえでメール処理や資料のチェックをするのには何も問題はありません。仕事の生産性低下は無いと言えます。資料作成など、集中して考えたり手を動かす仕事になるほど、仕事の生産性が落ちるのを実感しました。
実際にできた仕事・できなかった仕事

実際に色々な状況で、仕事をしながらエアロバイク運動を試みてきました。その中でもできる仕事・できない仕事がありました。
【できる仕事】電話
意外かもしれませんが、電話は問題なくできます。急な着信などに対応してきましたが、一度も指摘を受けるような事はありませんでした。エアロバイクは静音性が高いので、『自転車こいでる?』なんて事にはなりません。息が上がるほど運動してしまっている場合だけ、呼吸を整えてから対応するのが無難です。
【できる仕事】メール・チャット
キーボードを打つような作業は、基本的に問題なく行えます。多少のタイピングミスはあるかもしれませんが、慣れればどうって事はありません。メールチェック→返信といった1日のルーティンに運動時間を取り入れるのは悪くありません。
【できる仕事】聞くだけの会議
本来好ましくないですが、聞いてるだけの重要性の低い会議が存在します。そういった会議で運動しちゃうのは、時間を有効活用できてる感が倍増します。
【できない仕事】参加型の会議
意見や理解を求められるような参加型の会議では、会議に専念をする必要があります。急に話を振られた場合などに対応ができません。会議内容の理解力も低下します。言うまでもありませんが、重要な会議では集中して参加するのが鉄則です。
【できない仕事】資料作成
ExcelやPowerPointなどを使った資料作成も試みましたが、あまりオススメはしません。運動中はどうしても焦点と手元が多少ブレるので、細かい作業などに関しては生産性が落ちてしまうと感じました。
実施期間で変わったこと

継続して続けたことが功を奏し、10kg近く体重が減りました。先日の健康診断でも久々にオールA判定を取ることができました。日中に運動しているためか、夜寝るときの睡眠の質も上がった気がします。
運動で疲れて仕事に支障がでるという感覚は全くありませんでした。逆に仕事の評価が上がった事もないんですけどね(笑)健康というかけがえのない大切なものを手に入れました。
向いている人・向いていない人
在宅勤務が中心で、音声会議やメール対応が仕事の大半を占める人には向いています。「集中力を落とさないこと」より「座りっぱなしを避けたいこと」を優先したい人にも合っています。
逆に、カメラオンの会議や商談が多い人、細かい資料作成が中心の人には正直あまりおすすめしません。無理に導入すると仕事の質が落ちて本末転倒になります。
失敗談:これは事前に知っておきたかった

エアロバイクの運動を侮ってはいけません。数分運動しただけで汗がじんわり、15分も運動すれば汗だくです。汗をかいたまま仕事をするのは不快ですので、タオルや着替えなどの準備は忘れずに。
お昼休憩前に運動して、休憩中にシャワーに入るのも選択肢です。1日のシャワー・入浴時間を昼休憩に済ませる生活は、夜の時間が有効活用できて効率的でオススメです。
【独自調査】タブレットトレー付きエアロバイクの低評価レビューを全部読んで分類した
「仕事をしながら漕ぐなら、とにかくタブレットトレーやテーブルが付いたモデルを選べばいい」とよく言われますが、実際に買った人はどんな理由で星1〜2をつけているのでしょうか。
そこで楽天市場で人気のタブレットトレー付きエアロバイク(総合評価4.28・レビュー累計1,276件のロングセラーモデル)について、低評価レビュー(★1〜2)43件をすべて読み、不満の理由を分類しました。結果がこちらです。
| 順位 | 不満の理由 | 件数 | 割合 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 初期不良・組立不良(穴のズレ・破損・欠品など到着時の不具合) | 11件 | 25.6% |
| 2位 | 異音・振動(使用開始後に発生する駆動音) | 9件 | 20.9% |
| 3位 | 故障(メーター表示・駆動部の不具合) | 7件 | 16.3% |
| 3位 | 使い勝手・機能の不満(負荷不足・調整の甘さ) | 7件 | 16.3% |
| 5位 | 品質・外観不良(汚れ・傷・個体差) | 4件 | 9.3% |
| 6位 | サイズ・体格不適合(低身長だと使いづらい等) | 3件 | 7.0% |
| 7位 | その他(配送・梱包) | 2件 | 4.7% |
※低評価レビューの内訳であり購入者全体の傾向ではありません(同商品は★4以上が約87%を占めます)。
具体的に多かったのは「組み立てようとしたら固定ピンの穴の位置がズレていて折りたためない」「ボルトが締め始めですぐ固くなって最後まで入らない」といった、届いた時点での運・不運です。次に多いのが使い始めてからの異音で、「最初の2週間は静かだったのに、ある日から金属音が出るようになった」という声が目立ちました。
静音性の高さそのものを評価する口コミが大半を占める一方で、一定数は数分〜数週間で音が出るようになったと報告しており、「静音設計」の表示だけを鵜呑みにはできません。
一方で、レビューには表れにくい後悔もあります。「タブレットトレーの実用性」や「机代わりにどこまで使えるか」は、届いてすぐのレビューには書かれにくいポイントです。次の章では、同じ「仕事をしながら漕ぐ」用途向けに設計された、テーブル・デスク一体型のモデルと比べてどう違うのかを具体的に見ていきます。

選ぶときに実際に見るべきポイント
自分の経験から、購入前にチェックすべき項目です。
静音性:会議のマイクに駆動音が入らないか。自分では気づきにくいので、周囲や参加者からのフィードバックがない限り見落としがちです。
机・サドルの高さの相性:実際の机の高さを測ってから機種を選ぶくらいの慎重さが必要です。
負荷調整の細かさ:段階が細かいほど「会話しながらでも問題ない強度」を見つけやすくなります
サドルの座り心地:長時間座ることになるので軽視できません。
自分の経験から、購入前にチェックすべき項目を優先順位順に並べます。
まず静音性です。マイクに駆動音が入らないレベルかどうかは、会議参加者からのフィードバックがない限り自分では気づきにくいので要注意です。次にサドルと机の高さの相性で、これは実際に自分の机の高さを測ってから機種を選ぶくらいの慎重さが必要でした。
3つ目は負荷調整の細かさで、無段階に近い調整ができる機種の方が「会話できる強度」を見つけやすいです。最後に、長時間座ることになるのでサドルの座り心地も軽視できません。
続けて、机・テーブル付きモデル4機種を比較しました。
仕事しながら漕ぐなら、机・トレー付きモデルはどれがいい?4機種を比較した
「できる仕事・できない仕事」を実際に試してわかったのは、メール返信や電話、聞くだけの会議のように手元と視線が安定している作業なら、机やトレーが付いたエアロバイクとの相性がいいということです。ここでは、価格帯もタイプも異なる4機種を比較しました。
| 機種 | 参考価格 | タイプ | 天板・トレー | 負荷段数 | 耐荷重 | 連続使用 | レビュー評価 | こんな人向け |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ①WALKINGDESK WorkstationBike |
35,100円〜 (参考55,000円) |
デスク一体型 | ◎ 着脱式54.6×32.3cm 耐荷重7kg |
8段階 | 120kg | 無制限 (電気不要) |
4.0(23件) | ノートPCを広げて作業したい人 |
| ②タック テーブル付エアロX型バイク |
28,633円 | デスク一体型 | ◯ 固定式50×40cm |
記載なし | 記載なし | 記載なし | 3.0(3件) | とにかく安く机付きを試したい人 |
| ③BARWING フィットネスバイク16段階 |
14,800〜19,800円 | キャスター付き | △ タブレットホルダーのみ |
16段階 | 160kg | 100分 | 3.9(6件) | 低身長・高齢者で乗り心地重視の人 |
| ④アルインコ タブレットトレー付きシリーズ |
19,800〜23,688円 | 折りたたみ | △ タブレットトレー+小物ホルダー |
8段階 | 90kg | 30分 (要休憩) |
4.28(1,276件) | 実績重視・軽めの運動でいい人 |
【表の見方】価格はAmazon.co.jp 2026年8月4日時点のセール価格(変動あり)。「デスク一体型」はノートPCや資料を置く前提の天板を備えたタイプ、「折りたたみ」はスマホ・タブレット程度を置く簡易トレーのタイプ。レビュー件数は各商品ページのカスタマーレビュー数(楽天市場のレビューとは母集団が異なるため単純比較不可)。
ノートPCを広げてしっかり作業もしたいなら①「WALKINGDESK WorkstationBike」。サドル・ハンドルとも10段階で高さ調整でき、対応身長140〜190cmと幅広い体格に対応します。電気を使わないため連続使用時間の制限がないのも在宅ワーク向きです。一方でレビューには「デスク面が少しグラつく」「可動部の隙間から音が出ることがある」という指摘もあり、精密な書き作業には過信しない方がよさそうです。
スマホ・タブレットを見ながら軽く動かしたいだけなら④「アルインコ タブレットトレー付きシリーズ」。レビュー件数が圧倒的に多く、実績十分の定番モデルです。ただし前章の独自調査の通り、低評価レビューの4件に1件は「初期不良・組立不良」が理由でした。天板ではなく簡易トレーなので、ノートPCでの作業には不向きです。
②「テーブル付きエアロX型バイク」・③「BARWING」はどちらも価格は手頃ですが、レビュー件数が少なく(3〜6件)判断材料としては心もとないのが実情です。特に②はレビュー3件のうち2件が初期不良・傷を指摘しており、購入前に出品ページの最新レビューを確認することをおすすめします。③は低身長・高齢者でも乗りやすいという声があり、テーブルよりも本体の乗り心地重視で選ぶ場合の候補になります。
よくある質問
Qエアロバイクを漕ぎながらタイピングやメール対応はできますか?+
Qカメラオンの会議でも使えますか?+
Q音がうるさくて会議や近隣に迷惑をかけませんか?+
Q机・テーブル付きモデルはどれがおすすめですか?+
Qどれくらいの期間・頻度で試せば効果を感じられますか?+
まとめ
エアロバイクを漕ぎながらの仕事は、音声中心の作業に限定すれば十分現実的です。ただし負荷を上げすぎない、机の高さを合わせる、静音性を確認する、という3点を事前に押さえておかないと遠回りをすることになります。
カメラオンの商談や複雑な資料作成がメインの人は、無理に取り入れず、音声会議やメール対応の時間帯だけ限定して使うのが現実的な落としどころです。
本体選びも重要です。ノートPCを広げてしっかり作業したいならデスク一体型モデル、メールチェックや動画を見ながらの軽い運動ならタブレットトレー付きの定番モデルが向いています。
コロナ化の在宅ブームは完全に終わりましたが、自宅運動のメリットは間違いなくあるので、家で仕事ができる方は、ながら運動をぜひ取り入れてみてください。
